筆者について
FreeBSDを通じてOSSにささかな貢献を。
- 日本xrdpユーザ会発起人
- xrdp developer
- FreeBSD developer
OSS活動をご支援いただける方を募集しています
2017-12-27
■ xrdp v0.9.5 リリース
2017年12月27日、xrdp v0.9.5をリリースしました。四半期ごとのリリースに開発体制が変更になって以来、ちょうど1年、4回目のリリースです。リリースノートはGitHubのリリースページを参照ください。
今回のリリースの主なトピックはCVE-2017-16927の脆弱性修正です。xrdpチームからパッチが出ましたが、そのパッチには不備がありDebianから追加のパッチが提供されました。
他には、オーディオ転送のためのPulseAudioモジュールのビルド方法が古くなっていたのをリニューアルし、最新の手順をリリースに含めています。xrdpでオーディオ転送を実現したい場合、下記ドキュメントを参照してください。
セキュリティフィックス
- ローカルサービス拒否攻撃につながる脆弱性CVE-2017-16927修正
新機能
- DEBUGより詳細な新たなログレベル TRACE の追加
- RDP経由でのSSHエージェントフォワーディングのサポート(要FreeRDP)
- 横ホイールによるスクロールを正式にサポート
バグフィックス
- sesmanのポートがハードコードされていたのを修正
- NeutrinoRDPモードでWindows Server 2008と接続した際、描画が乱れるのを修正
- AACオーディオ転送で音が乱れるのを修正
- vsockサポートを追加
- TLS接続時にCPU使用率が100%になる問題を修正
その他の修正
- US Dvorak キーボードサポートを追加
- いくつかの誤解を招くログを修正
- フィンランド語キーボードサポートを追加
- Xorgの設定により親切なコメントを追加
- PulseAudioモジュールのドキュメントを改定
- その他多くのリファクタリング
既知の問題
Windowsのクライアントでオーディオ転送使用時、コーデックがMP3だと音が鳴らない不具合があります。AACを代わりに使用してください。