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2014-10-16 FreeBSD 10.1-BETA1 から BETA2 の間で xrdp の PAM 認証ができなくなった(調査編)
■ FreeBSD 10.1-BETA1 から BETA2 の間で xrdp の PAM 認証ができなくなった(調査編)
FreeBSD 10-STABLE に xrdp でデスクトップ環境を構築した環境で普段生活してるんですが、stable ブランチを追いかけていて 10.1-BETA1 から BETA2 にしたタイミングで PAM 認証が通らず接続できなくなった。
リビジョンでいうと r271848 と r271444 の間の変更で何かが変わったのが原因なので、中間のリビジョンをチェックアウトして buildworld して、ダメならまたその中間をチェックアウト…という手順で特定。
やはり r271766 でPAM まわりのコードで変更があったのが原因ぽい。該当する Bugzilla は Bug 83099 で、なんと2005年8月に報告されたバグが9年越しで修正されて MFC された結果、影響を受けてしまったらしい。
差分 をざっと見ると pam_sm_acct_mgmt は PAM_TTY か PAM_RLOGIN のどちらかに何かをセットしていないとエラーになるように変更されたみたいなので、このへんで pam_acct_mgmt を実行する前に pam_set_item(pamh, PAM_TTY, something) みたいなコードを追加すればいいっぽい。