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■ RHEL/CentOS 向け xrdp インストール支援ツール X11RDP-RH-Matic v1.0.0 リリース！ #xrdp_jp

去る2014年6月2日 X11RDP-RH-Matic v1.0.0 をリリースしました。Linux 用の RDP サーバである xrdp を Red Hat ベースの Linux ディストリビューションで簡単にビルド&インストールするためのユーティリティです。github で公開しています。

• https://github.com/metalefty/X11RDP-RH-Matic

Ubuntu や Debian, Linux Mint 用のツールは Kevin Cave 氏の作成した X11RDP-o-Matic (以下 Debian 用を O-Matic と呼びます)というものが既に存在していたのですが、RHEL やそのクローンの CentOS や Scientific Linux で使えるツールがなかったため作成して公開しました。ツール自体のライセンスは BSD ライセンスです。

xrdp は RHEL や CentOS の公式パッケージにも収録されていますが、バージョンが古く VNC をバックエンドに使う必要があるなど、いくつかの制限があります。X11RDP-RH-Matic (えっくすいれぶん あーるでぃーぴー あー まてぃっく) を使うと、最新のリリースまたは開発版の xrdp を簡単にビルドしてインストールすることができます。

使い方は O-Matic となるべく同じになるようにしていて、以下の手順で github から取得して実行します。RH-Matic は一般ユーザ権限で実行してください。

root 権限が必要になった場合は必要に応じて sudo で昇格するため、sudo で root になれるよう予め設定しておいてください。

$ git clone --depth 1 https://github.com/metalefty/X11RDP-RH-Matic.git
$ cd X11RDP-RH-Matic
$ ./X11RDP-RH-Matic.sh

これだけで xrdp/x11rdp のビルド、インストール、デーモンの起動までを自動的に行います。使用するウィンドウマネージャに応じて /etc/xrdp/startwm.sh を書き換えるだけで動作すると思います。本ツールが作成した RPM は ~/rpmbuild/RPMS 以下に保存されます。同じ OS の複数のマシンにインストールする場合は、都度ビルドする必要はなく、RPM を持って行って yum localinstall するだけで OK です。

現時点の v1.0.0 では以下の制限があります。

• 動作確認 OS は RHEL6, CentOS 6, Scientific Linux 6, (Fedora 20) のみ
• Amazon Linux でも一応動く
• Systemd には未対応
• O-Matic の RDPsesconfig.sh に対応するセッション設定ツールは(まだ)ない
• xrdp 自体の細かいビルドオプションの変更は(いまのところ)できない
• RHEL7 でも一応動くっぽい

上記以外のディストリビューションは動作確認をしてないだけで、サポートする気がないわけではありません。

基本的に RHEL のクローンなら何でも動くと思います。動作報告をお待ちしています。パッケージ管理に rpm/yum を採用したディストリビューションでも、SUSE のような RHEL クローンでないものでは動くかもしれないし、動かないかもしれません。

RHEL7 以降の Systemd には現時点で対応していませんが、init スクリプトを使うデーモンとしてインストールして使用することはできます。Fedora 20 でも init スクリプトとし動作することを一応確認済みです

その他留意事項は以下の通りです。

• ビルドは ~/rpmbuild/BUILD 及び /tmp で行う
• /tmp の空き容量に注意(目安として1GB程度必要)
• ビルド中の一時ファイルは /tmp/tmp.*.X11RDP-RH-Matic に出力される

動作報告及びプルリクエストなどお待ちしています。質問などあれば github の issue かコメント欄にどうぞ。

日本xrdpユーザ会のページへは後日転記予定です。