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2009-07-21 Mutt Sucks Less
■ muttrc の書き方 (Courier-IMAP PREAUTH編)
前回からだいぶ間が空いてしまいましたが、muttrc の書き方です。
自分のホームディレクトリにMaildirがある状態を想定して、メールボックスにIMAPでアクセスするための設定方法です。予めCourier-IMAPなどをインストールしておく必要があります。
PREAUTHとは予めSSHなどでログインして認証済みの状態でシェルからimapdを起動することで、IMAPプロトコルは標準入出力経由でやりとりすることになります。
$ /usr/local/bin/imapd ~/Maildir * PREAUTH Ready. INFO: LOGIN, user=meta, ip=[127.0.0.1], port=[0], protocol=IMAP
あらかじめ .mutt ディレクトリを作っておき、~/.mutt/muttrc に設定を記述します。
$ ( umask 077 && mkdir ~/.mutt )
muttc の中身はこんな感じ。
# 標準入出力経由でIMAPアクセスするための宣言 set tunnel="/usr/local/bin/imapd ~/Maildir" # INBOX, Sent, Drafts などの場所を指定 set folder="imap://localhost/" set spoolfile="imap://localhost/INBOX" set record="+INBOX/Sent" set postponed="+INBOX/Drafts" # お約束の設定 set hostname="example.jp" set send_charset="iso-2022-jp" set envelope_from="yes" # メールをスレッド順にソート set sort="threads" # SMTPサーバの設定 set smtp_url="smtps://smtp.example.jp:465/" # IMAPとSMTPで別のユーザで認証する account-hook imap://localhost/ 'set tunnel="/usr/local/bin/imapd ~/Maildir"' account-hook smtps:/example.jp:465/ 'unset tunnel' # ヘッダとメッセージのキャッシュ set header_cache=~/.mutt/cache/headers/ set message_cachedir=~/.mutt/cache/bodies/ # IMAPの新着メールを G で受信 bind index G imap-fetch-mail bind pager G imap-fetch-mail
以上がホームディレクトリ内のMaildirを直接IMAPで読むための設定です。 送信者(自分)の名前などはシステムのgecosフィールドの値が使われます。
明示的に設定するには、
set realname="Charlie Root"
と書いておけばOKです。