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meta's blog - The Power To Serve

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2009-07-14 クラウドコンピューティング

iPhone のアドレス帳を OpenLDAP で管理する (OpenLDAP導入編)

なんでもオンラインで管理したい病なのでやっちゃいましょう。

サーバは基本的に FreeBSD です。

まず、OpenLDAP Server をインストールします。

# cd /usr/ports/openldap24-server && make install

次に /etc/rc.conf の編集。

# echo 'slapd_enable="YES"' >> /etc/rc.conf

/usr/local/etc/openldap/slapd.conf を編集。とりあえず書き換えるのは以下のところくらい。

suffix          "dc=thelefty,dc=org"
rootdn          "cn=Manager,dc=thelefty,dc=org"
rootpw          {SSHA}aKeZVecq39wD/EVQiSVzxRsuAVMqqOE8

rootpw は slappasswd で生成します。

$ slappasswd
New password:
Re-enter new password:
{SSHA}R2h4fgMhbwZk7hb1ARyBJvuJeLqVSUhC

そして、slapd を起動。

# /usr/local/etc/rc.d/slapd start
Starting slapd.

LDAPのツリーを作成します。以下のような内容のファイルを作成。

dn:dc=thelefty,dc=org
objectClass:organization
objectClass:dcObject
o: thelefty.org address book

dn: ou=AddressBook,dc=thelefty,dc=org
objectClass: organizationalUnit
ou: AddressBook

そして登録。

$ ldapadd -x -D cn=Manager,dc=thelefty,dc=org -W -f $INPUTFILE

登録されているか確認します。上のファイルの内容に似たものが出てくればOKです。

$ ldapsearch -x -W  -D cn=Manager,dc=thelefty,dc=org -b dc=thelefty,dc=org
Enter LDAP Password:

とりあえずこれでLDAPサーバ側の準備は完了。アクセス制限やSSLでの暗号化設定はまたの機会に。


2013-07-14 ThinkPad Compact Bluetooth Keyboard with TrackPoint を個人輸入して FreeBSD で使ってみた

ThinkPad Compact Bluetooth Keyboard を個人輸入して FreeBSD で使ってみた

話題の ThinkPad Compact Bluetooth Keyboard を個人輸入してみたのでレポートします。

購入の経緯

このキーボード、Compact Bluetooth Keyboardに関する中の人発言まとめにまとめられているように、5月10日にレノボ・ジャパンの広報アカウントが触れて以来、もう少しお待ちください、もう少しお待ちください、未発表の製品については一切お答え出来ません、と1ヶ月半も待たされてやっと正式に発表された商品です。

長々と待たされてやっと日本国内でも発表されたかと思えば、14,175円という米国の2倍近い価格だったのと、「もう少しお待ちください」の一辺倒で1ヶ月以上も待たせるレノボ・ジャパンの姿勢に不信感があったこともあり、米レノボから個人輸入することにしました。

輸入代行業者を通して米レノボから購入することに

US English 配列のもの輸入代行業者 JISA を通して購入し、 以下のような内訳になりました。

今回使ったのは輸入代行業者の転送サービスで、米国内のショッピングサイトで購入するときに住所を輸入代行業者の所在地を入力して注文し、業者に購入した商品と日本の住所を伝えると業者が米国から日本に向けて再発送してくれるというシステムです。

キーボード本体
$57.59
米国内の税金
$5.18
米国から日本への送料
$24.00
輸入代行手数料
$10.00
$96.77

合計 $96.77 で、ざっと1ドル100円で計算しても日本で買うよりも安く済みました。ただし、レノボ・ジャパンで購入する際にクーポンが出ていることもあるようなので、クーポン適用の国内価格とはいい勝負みたいです。

注文してから到着までは以下のようなスケジュールで、だいたい2週間くらいといったところでした。香港から米国へ行って日本へ戻ってくるという、太平洋を2回越える地球半周の長旅です。米国から成田空港到着までは結構早かったように思います。

  • 7月1日 注文
  • 7月2日 香港から米国へ向けて発送
  • 7月8日 米国の輸入代行業者に到着
  • 7月10日 輸入代行業者から日本へ向けて発送
  • 7月12日 成田空港に到着・通関
  • 7月14日 自宅にて受け取り

技適マークはしっかりついていた

受け取ったので開封して動作確認しました。使ってみての感想は他にもレビューしている方がたくさんいるのでそちらに譲るとして、輸入した無線機器が日本国内で使えるかどうかが懸念事項だったので、裏返して技適マークを確認しました。

IMG_2802.JPG

↓ありました。画像右下の丸いゴム足の上の部分に、技適マークがあることを確認しました。単にハードウェア的に全世界で共通というだけではなく、各国の認証マークのついたシールも含めて世界共通製品のようです。米レノボから輸入した ThinkPad Compact Bluetooth Keyboard with TrackPoint は日本国内でも問題なく使用出来ます。

IMG_2806.JPG

FreeBSD で使ってみる

FreeBSD での使用は FreeBSD で Apple Wireless Keyboard を使うと同様にして何の問題もなくペアリングに成功しました。トラックポイントも同時に認識されて問題なく使えています。

ファンクションキーは噂通り反転仕様で、ファンクションキーとして動作させるためには Fn キーとの同時押しが必要です。 Fn + ESC での FnLk は OS 側でドライバをインストールする必要があるようで、FreeBSD では今のところ機能しません。

総評

ThinkPad Compact Bluetooth Keyboard with TrackPoint は米レノボで販売されているものにも、技適マークがついていて日本国内で合法的に使えるので、時間が許すのであれば輸入代行業者を通して米国から購入するのがお勧めです。もっと安い代行業者もあるかもしれません。

取扱説明書も多国語仕様でした。

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Σ meta [中ボタン+トラックポイント上下によるスクロール機能は FreeBSD でも正常に機能することを確認しました。 Thi..]


2014-07-14 TigerVNC 1.3.x による動的画面リサイズのデモ

TigerVNC 1.3.x による動的画面リサイズのデモ

本サイトでは VNC カテゴリの記事で RealVNC から TigerVNC に乗り換えるメリットなどを述べて来ましたが、 TigerVNC 1.3.0 以降から使えるようになった動的画面リサイズ機能を動画で紹介します。

TigerVNC を使うべき理由は以前にも書いているのでそちらに譲ります。

このように、画面リサイズは非常に便利なため、TigerVNC を使う大きな理由のひとつとなります。