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2013-10-19 openSUSE の MediaWiki スキン 「bento」を fork しました
■ openSUSE の MediaWiki スキン 「bento」を fork しました
MediaWiki といえばウィキペディアで使われている Wiki エンジンです。大学の研究室の紹介や、企業で社内の情報共有を目的として非公開で設置されていることも多いと思います。
ただ、そのままでは見た目があまりにもウィキペディアっぽすぎる。個人の好みの問題が大きいですが、MediaWiki に同梱されているスキンもイマイチで、イケてるスキンを探していたら、openSUSE の wiki が好みに合っていて気に入りました。
openSUSE の wiki で使われているスキンは bento というらしく、MIT ライセンスで公開されているようです。しかし、公開はされているものの openSUSE の wiki で使っているものをそのまま公開しているだけなので、 openSUSE スポンサーへのリンクやダウンロード用のリンクなどがハードコードされていて、そのままでは使えません。
というわけで、bento スキンから openSUSE 固有のものを取り除いたものを github で公開しました。MediaWiki 1.21 以上で使えると思います。まだすべての openSUSE 固有コードを除去しきったわけではなく、ライセンス表記の変更も済んでいないのでご了承ください。
スクリーンショット
※ 画像は開発中のものです。
実動サンプル
実際に動作しているサンプルは以下のページからどうぞ。
2016-10-19 xrdp でオーディオリダイレクト可能なデスクトップ環境を構築する (Ubuntu 16.10)
■ xrdp でオーディオリダイレクト可能なデスクトップ環境を構築する (Ubuntu 16.10)
この記事は2014年9月18日に書いた xrdp でオーディオリダイレクト可能なデスクトップ環境を構築する (Xbuntu 14.04.1) の改訂版です。
環境
- Linux ディストリビューション
- Ubunut 16.10
- xrdp
- 0.9.0~20160601+git703fedd-3
Ubuntu では 16.10 以降、開発版の xrdp がリポジトリに含まれているので、それを使います。
この記事を書いた時点でのバージョンは 20160601 時点のバージョンです。
xrdp のインストール
Ubuntu では 16.10 以降、開発版の xrdp がリポジトリに含まれているので、それを使います。0.9.0~20160601+git703fedd-3 以降のバージョンであれば OK です。
$ sudo apt install xrdp
source.list の編集
"# deb-src " で始まる行のコメントアウトを解除します。
$ sudoedit /etc/apt/sources.list
sed を使うならこうです。
$ sudo sed -i.bak -e "s/^# deb-src \(.*\)/deb-src \1/" /etc/apt/sources.list
編集が終わったら、apt update を実行しておきます。
PulseAudio モジュールのビルド&インストール
xrdp のソースの中に含まれる pulse-notes.ubuntu.txt をベースにモジュールをインストールします。
dpkg-dev パッケージがインストールされていない場合は、あらかじめインストールしておきます。
$ sudo apt install dpkg-dev
PulseAudio のソースをダウンロードします。
$ cd /tmp $ apt source pulseaudio
PulseAudio に依存するパッケージをインストールします。
$ sudo apt build-dep pulseaudio
PulseAudio をビルドします。
$ cd pulseaudio-8.0 $ dpkg-buildpackage -rfakeroot -uc -b
xrdp の PulseAudio モジュールをビルドします。これには xrdp のソースコードが必要なので、予め clone しておきます。clone 先はどこでもいいですが、今回は $HOME 以下にします。Ubuntu リポジトリにある xrdp のバージョンに合わせるため、devel ブランチを使います。
$ git clone --branch devel --recursive https://github.com/neutrinolabs/xrdp.git
pulse モジュールのディレクトリに入ります。
$ cd ~/xrdp/sesman/chansrv/pulse
Makefile の PULSE_DIR の部分を、先ほどの pulseaudio-8.0 の場所を指すように書き換えます。差分はこのようになります。合わせて、CFLAGS も以下のように書き換えます。
diff --git a/sesman/chansrv/pulse/Makefile b/sesman/chansrv/pulse/Makefile index da1a89a..2471e5d 100644 --- a/sesman/chansrv/pulse/Makefile +++ b/sesman/chansrv/pulse/Makefile @@ -2,8 +2,8 @@ # build xrdp pulseaudio modules # -PULSE_DIR = /home/lk/pulseaudio-1.1 -CFLAGS = -Wall -O2 -I$(PULSE_DIR) -I$(PULSE_DIR)/src -DHAVE_CONFIG_H -fPIC +PULSE_DIR = /tmp/pulseaudio-8.0 +CFLAGS = -Wall -O2 -I$(PULSE_DIR) -I$(PULSE_DIR)/src -I../../../ -I../../../common -I../../ -DHAVE_CONFIG_H -fPIC all: module-xrdp-sink.so module-xrdp-source.so
Makefile を書き換えたら make します。
$ make
make が終わると module-xrdp-sink.so, module-xrdp-source.so という2つのファイルができているので、これを /usr/lib/pulse-8.0/modules 以下にコピーします。
$ sudo cp module-xrdp-sink.so module-xrdp-source.so /usr/lib/pulse-8.0/modules/
これで終わりです。
リモートデスクトップ接続して音を出してみる
ここまで来たら、あとは xrdp にリモートデスクトップで接続するだけです。
xrdp のデーモンを立ち上げておきます。
$ sudo systemctl start xrdp
Windows のリモートデスクトップクライアントで接続し radiko などにアクセスして音を出してみると、リモートデスクトップ経由で音声が転送されて、クライアント側で音声が鳴っているのを確認できると思います。
pavucontrol などで、オーディオの出力先デバイスが xrdp sink になっていれば成功です。
2016年10月1日現在、xrdp はオーディオ転送の MP3 圧縮に対応しています。Ubuntu のリポジトリにあるものは MP3 圧縮が有効になっていないようですが、クライアント・サーバ双方が対応していれば、オーディオが MP3 でエンコードされて転送されます。
Σ Mark Hershberger [Would you be interested in updating this skin's entry on W..]
Σ meta [Thank you for noticing my mediawiki skin. This skin is a ..]