筆者について
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2012-08-08 patch
■ earthquake.gem の FreeBSD port を 0.9.4 にアップデート #earthquakegem
7月24日以降、devel/rubygem-slop のバージョンが 2.x 系から 3.3.2 にアップデートされたことで earthquake が動作しなくなっていましたが、もうすぐ直ります。
rubygem-slop を rubygem-slop24 とかに repocopy しなきゃいけないのかなーめんどくさいなーと思っていたら アップストリームの方で対応されたようで 0.9.4 に上げるだけで済みました。
ports/170451でコミッタの swills が earthquake 0.9.4 へのアップデートを PR してくれました。コミットされたら直ります。もうしばらくお待ちください。
2013-08-08 FreeBSD 9.2-RELEASE 目前なので svnup の使い方を復習してみる
■ FreeBSD 9.2-RELEASE 目前なので svnup の使い方を復習してみる
FreeBSD 9.2-RC1 が出ましたね。珍しくスケジュールどおり順調らしいです。 正式リリース前に svnup でソースコードを取得する方法を振り返ってみます。
前回の記事はこっち。クイックスタートのつもりだったので設定ファイルの書き方などには触れていませんでした。
ここからは net/svnup をインストール済みで、インストール直後の状態であることを前提に進みます。
sudoedit で設定ファイルを編集します。
$ sudoedit /usr/local/etc/svnup.conf
host が3行コメントアウトさ-れているはずなので svn0.us-west.freebsd.org を含む行のコメントアウトを外します。これで日本に近いアメリカ西海岸のサーバに接続されます。次に [release] ブロック内の branch を 9.2 に書き換えます。
15 [release] 16 branch=base/releng/9.1
すべて書き換えると、前後の diff はこんな感じ。
--- /usr/ports/net/svnup/work/svnup-1.0/svnup.conf 2013-06-08 16:48:36.000000000 +0000 +++ /usr/local/etc/svnup.conf 2013-08-08 16:17:49.426285406 +0000 @@ -3,9 +3,9 @@ # Default configuration options for svnup.conf. [defaults] work_directory=/tmp/svnup #host=svn.freebsd.org -#host=svn0.us-west.freebsd.org +host=svn0.us-west.freebsd.org #host=svn0.us-east.freebsd.org protocol=https verbosity=1 @@ -13,7 +13,7 @@ extra_files=0 [release] -branch=base/releng/8.3 +branch=base/releng/9.2 target=/usr/src [ports]
9.2-RC1 のソースコードを取得するには svnup release を実行します。作業ディレクトリはどこでも OK です。
$ sudo svnup release
stable ブランチを取得したければ release を stable に変更。
$ sudo svnup stable
current を追いかけたい場合は current に。
$ sudo svnup current
ports tree の取得もできます。
$ sudo svnup ports
buildworld は FreeBSD ハンドブックの 24.7. Rebuilding “world” を参考に。mergemaster のオプションは -UPiF 派です。
2018-08-08
■ freebsd-update したら ZFS のバージョンも上げるのを忘れずに
割と忘れるのでメモ。
freebsd-update
や buildworld
等ででFreeBSDのバージョンを上げたら、ZFSのバージョンも上がっていることがある。メジャーバージョンが上がるとZFSのバージョンも上がっていることが多いが、必ずしも上がるわけではない。
いつもFreeBSDのバージョンを上げただけで満足してしまうので、ZFS (zpool) のバージョンの確認も忘れないように。
$ zpool status -v
pool: zroot1
state: ONLINE
status: Some supported features are not enabled on the pool. The pool can
still be used, but some features are unavailable.
action: Enable all features using 'zpool upgrade'. Once this is done,
the pool may no longer be accessible by software that does not support
the features. See zpool-features(7) for details.
scan: resilvered 8.32M in 0h0m with 0 errors on Wed May 10 10:10:15 2017
config:
NAME STATE READ WRITE CKSUM
zroot1 ONLINE 0 0 0
mirror-0 ONLINE 0 0 0
diskid/DISK-WD-WMC4M3026594p3 ONLINE 0 0 0
diskid/DISK-WD-WMC4M3152869p3 ONLINE 0 0 0
cache
gpt/l2arc0 ONLINE 0 0 0
errors: No known data errors
zpool upgrade
すると全ての機能が使えるようになるといわれるので、OS側のZFSの対応バージョンが上がっている。
あまり調子に乗って上げていると、トラブルが発生してOSのバージョンを下げる必要があるときに困ったことになる。
ファイルシステムのバージョンは基本的に下げられないと思っていたほうがいいので、OSの新しいバージョンが十分に安定稼働していることを確認してから上げたほうがよさそう。
ZFS (zpool) のバージョンを上げるには、言われたとおりのコマンドを実行する。
# zpool upgrade zroot1
This system supports ZFS pool feature flags.
Enabled the following features on 'zroot1':
device_removal
obsolete_counts
zpool_checkpoint
If you boot from pool 'zroot1', don't forget to update boot code.
Assuming you use GPT partitioning and da0 is your boot disk
the following command will do it:
gpart bootcode -b /boot/pmbr -p /boot/gptzfsboot -i 1 da0
最後に、ブートローダーも新しいZFS対応のものに上げないと起動できなくなるのでこれはきっちりやっておく。da0
は適宜読み替える。
以上、手順自体は今更メモしておくほどのことではないけど、ZFSのバージョンを上げるのを数年忘れていたので思い出しついでにメモ。